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変形性膝関節症

変形性膝関節症

主に加齢やけがが原因で、膝の軟骨がすり減って痛みを生じるものです。加齢であれば通常は膝の内側の軟骨がまずすり減ります。その後膝関節全体に軟骨の摩耗が進行していきます。女性の方が多いです。患者さんの数は非常に多く、わが国では800万人ともいわれています。

症状は、歩く時の痛みや膝に水がたまる、膝できしむような音がする、などです。進行するとО脚に変形したり、膝が伸びなくなります。

治療は、太ももの筋肉を鍛えることや、装具療法(膝を固定する装具や、足の裏に装着するインソール)、消炎鎮痛剤の内服などがあります。またヒアルロン酸を膝に注射することもあります。 これらに治療(手術を行わない保存治療)は、お近くの整形外科のクリニックで行うことが多いです。

このような治療で改善がない場合は、手術を考慮します。手術はおもに2種類あります。

1.高位脛骨骨切り術

軟骨の摩耗が内側だけ(あるいは外側だけ)の場合、この手術が選択されることが多いです。40歳台や50歳台の比較的若く比較的活動的な患者さんが対象です。

手術は脛骨(脛の骨)を膝に近いところで切り、体重が脛骨の方向を変えて軟骨が残っている方(軟骨の摩耗が内側ならば外側)に体重がかかるようにします。脛骨の方向を変えたときにできた隙間に人工の骨(これは1-2年で自分の骨に置き換わります)を差し込み、チタン製のプレートで固定します。術後は松葉杖を使いながら少しずつ、体重の割合を増やしていきます。

2.人工膝関節置換術

軟骨の摩耗と変形が膝関節全体に及んでいる場合に行われます。痛んだ関節面を切除して、金属でできた人工関節を通常はセメントで固定します。金属と金属の間にポリエチレンでできたインサートを差し込み一つの関節になります。術後は2-3日後から全体重をかけての歩行訓練を行います。関節を動かす訓練と筋力強化訓練、歩行や階段昇降の訓練を行い、術後約3週間程度で退院となります。